お金持ちの朝は早い? “年収1億円になる人の習慣” 山下誠司 著

原付で出社競争に終止符

出社時間を早くすれば取引先からの電話に邪魔されることもなく、
仕事が捗るとよく言われます。

通勤ラッシュを避けるには、いつもより早めの電車に乗るか、始発に乗るかですが、同僚と競争する中でその選択肢が煩わしくなり、ついに原付を買って闘いに終止符を打った人がいます。
その人こそ、本書の作者である山下誠司氏です。

出社競争に明け暮れ、原付を買って闘いを終わらせることもさることながら、事故して血まみれになりながらも、社員の引き締めの為にそのまま出勤して震え上がらせるエピソードにも驚かされます。
色々無茶苦茶をしながら成功の道を突き進んで行きますが、社員との向き合い方でなるほどとうなづかされた場面がありました。
以下にそれを引用します。

「「山下さん、私は『リーダーはクルマ』で、『社員は歩行者』だと思っているのです。歩行者が『赤信号』で横断しているからといって、轢いていいわけではありません。たとえ歩行者が赤信号を無視していたとしても、力のあるクルマのほうが止まるのが正しい。そうすれば、事故が起きることはありません。どんな状況でも、事故が起きたら、100%、力が強い側の責任になるのですから」」(『年収1億円になる人の習慣』(山下 誠司 著)より)

部下に指導しようと熱くなってしまうこともありますが、自分がクルマで相手が歩行者だと考えたら冷静になれます。色々な気づきが得られる本でした。