新型コロナウイルスの猛威は止まらず、先ほど東京オリンピックの2020年開催を延期というニュースが飛び込んできた。
競馬ではドバイワールドカップも中止となったが、その影響はアーモンドアイなどの出走予定馬に留まらず、騎手など関係者にも及んでいる。クリストフ・ルメール騎手も帰国後2週間の自宅待機要請が出されたため、高松宮記念の騎乗がアウトに。一時鞍上が未定になったが、すぐ代役でミルコ・デムーロ騎手がアナウンスされた。
個人的にはミルコがG1週に空いてたという事実に、ここ最近の干されっぷりを感じて悲しいが、このチャンスを生かして、また飛行機ブーンを見せてもらいたい(笑)。
中央競馬もコロナの影響で無観客開催が続いている。この中で開催を続けてくれているのは本当に頭が下がる思いだが、このままだとJRA G1初の無観客となる公算が大きい。
そんな暗い話ばかりだが、春G1シーズン到来なので、気分はいやが上にも高まってきている。いつも予想の参考にしている本誌だが、今回は私の好きな金満血統王国の王様こと田端到氏と、JRAのトップジョッキー・福永祐一氏の対談が組まれている。
二人の対談はどのような内容になるのか興味をひかれるが、冒頭から王様より、
福永さんは血統を重んじて乗るジョッキーだと聞いています。
サラブレ 2020年4月号より
という感じで話が始まっているのだ。福永騎手はレース当週に予想紙が出てから自分の乗るレースをチェックするそうだが、様々なデータをチェックしてイメージを組み立てるらしい。ディープインパクト産駒の仔で走る馬の体重や、ベストな舞台、調教によって距離を持たせるようにする工夫についても触れられていて面白い。
何より、福永騎手が将来自分の厩舎を持ちたいという考えもあるようで、本人はトップジョッキーが引退後に調教師にならないのをもったいないと感じているからだという。
その他、自分で分析したデータを元に調教師へ各馬の適性についても進言するそうで、読み進めるうちに福永騎手の考えに唸らされたし、今後競馬を見るうえでも参考になる点が多いと感じた。
この内容でまだ前編。後編にも期待したいし、その他これから行われるレース展望などのコーナーも充実しているので、おススメです。