発達障害は武器になる?
楽しみにしていた本が発売になった。
私が初めて成毛氏の著作に触れたのは、”本は10冊同時に読め!”だ。
一冊の本を読み通すのではなく、ジャンルがバラバラの本を読んだ方がアタマが刺激されてよいという内容の本だ。
もともと本を読むのが好きだった私は、氏の、「つまらない本を読み通すのは時間の無駄だ!」という言葉に“勇気づけ(笑)”られ、次々と本を買い、家族の顰蹙を買うようになった。
全て、成毛氏のおかげだ。感謝している。
衝動買いが止まらない
恐らく、成毛氏の代名詞である読書好きだが、その辺の人とは桁が違う。私が腰を抜かし、そしてとても好きなのが、氏が本を数える時の表現の仕方だ。
一般的には蔵書が何冊くらいというふうに表現するが、氏は「本はトン単位で数える」のである。初めてこの表現に触れた時は痺れた。
本書によると、今は自宅の地下に「推定3トン」あるそうだ。ただ、氏はそこが一杯になると、トラックに積んで別荘に送るのだが…。
こうなってしまったのも、ADHDの特徴である”衝動性”にある。
氏は、「迷うなら買え!」なのだ。買い物をするときには迷わず、5秒で決めるという。買って失敗したと後悔することもないのだそうだ。
常に持ち歩いているスマホに、アマゾンのような店がオープンしているのが悪夢なのだとか(笑)。
紙袋一つでGO!
ダラダラととりとめとなく内容を書いたが、本書には笑っちゃうエピソードが満載だ。成毛氏が忘れ物をしょっちゅうするので、アメリカ出張へ行った際に取った対策と、税関職員の反応には腹を抱えて笑ってしまった。それでも多分、氏にとっては普通の出来事なのだろう。
衝動的に行動することの全てが良いとは限らないが、周りの目を気にして行動を抑制してしまうのもつまらない。自分にも思い当たる節があったのだが、この本を読んだ後には少しは気にせずに過ごせるような気がした。
誤解を恐れずに言おう。私が伝えたいメッセージは、ごくシンプル だ。「ADHDはもし矯正しなくて済むものなら、矯正しないほうが 幸せに生きられる」
成毛 眞. 発達障害は最強の武器である (SB新書) (Kindle の位置No.137-139). SBクリエイティブ株式会社. Kindle 版.