トラックドライバーにも言わせて 元トラックドライバーの著者が語るトラックにまつわる色んなおはなし

普段乗ることはないが、私も大型免許を持っている。昔仕事でマイクロバスを運転する必要があり、取得したからだ。その当時は2007年の免許改正前だから、教習者も小さかった。今のサイズは12メートルもあるから、運転するのが怖く感じるだろう。

作者は元トラックドライバー

本書の作者である橋本愛喜さんは、実家の稼業を手伝うためにトラックの免許を取得、実際にあちこちを走られていたという。

筆者は訳あって、大型自動車免許を持っている。そして20代前半から断続的に約10年間、北は甲信越から南は関西方面まで、主に自動車製造で扱う金型を得意先からトラックで引き取り、納品していた。平均で1日500キロ。繫忙期では800~1000キロを走行する、中・長距離ドライバーだった。

トラックドライバーにも言わせて(新潮新書)まえがきより

著者は元々シンガーソングライターを志し、一度はニューヨークに渡ったという異色の経歴の持ち主だ。

でも、本書はトラックにまつわる様々な話を詳しく教えてくれる。私も大型免許を持っているが、免許取得後大型車に長く乗っていないから、わからないことも多い。『深視力』は、運転席から『トラックのお尻と駐車場までの距離』がどのくらいあるかのかを判断する為に必要なのだという。

あれ、教習所でそんなこと習ったかな?『2本の棒の間を真ん中の棒が通って並んだ時にボタンを押してね』程度しか聞いてなかったような・・・。

ほかにも、内輪差を気にしていると大型車の後部で周囲の車両や人を巻き込んでしまうので、ボーっと歩道でスマホを触っていたりすると危ないよということも教えてくれる。


https://www.youtube.com/watch?v=dGZqX2uacEU

昨今、ECサイトで注文した荷物があっという間に我々のところに届くのも、トラックドライバーの皆様のおかげである。荷物の積み下ろしの過酷さは、読んでいてこちらも辛くなってくる。スイカのシーズンに5キロや20キロの箱を900個も手積みするなんて、無茶苦茶だと思う。

昨今社会問題になっているあおり運転の話題などにも触れられ、読んでいるうちに暗澹たる気持ちになってくるが、途中眠気対策についてのアンケート紹介があり、『9番目の対策』には思わず笑ってしまった。(詳しくは本書で)

普段お世話になっているけど知らない世界。読んで改めて感謝の気持ちが芽生えた。ドライバーの皆さん、いつもありがとうございます。