遊んで、遊んで、遊び倒す!『人生も仕事も変わる! 最高の遊び方』 成毛眞 著

いつも気になってチェックしている成毛眞氏の新作が出たので、早速Kindleで購入。気軽な内容で、サクサク読み進められると思う。

第二章の”ボクはこうやって遊んできた”では、成毛氏を知らない人にとっても分かりやすいエピソードが紹介されている。部品会社で働いていた頃の話は業界の慣例を知らずに話を進めたとはいえ、なかなか微笑ましいと感じる。

マイクロソフトの同僚たちの遊び方

氏はマイクロソフト日本支社の社長をされていたが、当時の同僚(おそらく外国の方だと思う)の遊び方はちょっとスケールが違ったようだ。ワイン好きな同僚が何人もいたそうだが、コレクションして楽しむのではなく、自分で作っていたという。それも個人で楽しむレベルではなく、輸出でも始めるのかという規模であったとのこと。

マイクロソフトの共同創業者であった故ポール・アレン氏は、ダイビングが趣味で、その為に船を買っていたという。ただ、我々が想像する大きさの船ではなく、恐ろしさを感じる。それについては本書を読んでのお楽しみだと思うので省略するが、さすが旧日本海軍の戦艦武蔵を発見したチームを率いていただけのことがあるなと妙に納得した。

参考 戦艦「武蔵」発見、世界最大の航空機、巨大ヨット ── マイクロソフトの名付け親、故ポール・アレンの桁外れな人生BUSINESS INSIDER JAPAN

ビル・ゲイツの趣味や自宅の規模についての説明のすぐ後で、成毛氏のお金の使い方についての記述がある。

ボクはマイクロソフト時代の同僚たちのように、とんでもないお金の使い方はしないが、家を建てることについては、少しばかり贅沢をしてきた。

基本的にインドア志向だし、ADHDで方向音痴な上、場所見知りをするので、自宅で過ごすのが好きなのだ。

過ごす時間が長いのなら、とことんこだわりたい。自宅と別荘を建てるのに、どれだけの時間を費やしたかわからない。

人生も仕事も変わる! 最高の遊び方 成毛眞 著 より

という文の後に、別荘の紹介がある。まあこれもこだわりが凄いし、なかなかの規模なので仰天したのだが、「ああ、これがあの“トン単位”の蔵書が収められている別荘なのか」と、氏の秘密基地の内容について興味深く読ませてもらった。

本をトン単位とは?とピンと来ない方は、こちらの書籍をご覧ください。

この本を読んで、自分が遊びや趣味と思っていたことは実はそうではなかったんだなあと知らされた。いずれにせよ、何かハマるものを見つけてとことんやってみることで、物の見え方や感じ方が変わってくるのだろう。