僕は働きたくなかった。
ただただ働きたくなかった。
理由はよくわからない。
しょぼい喫茶店の本 より
えらいてんちょうさんの、”しょぼい起業で生きていく”で紹介されてた喫茶店の本が出たので読んで見た。
この本を読んでみると、自分なんかはたまたま何とかなっただけで、どちらか言えば人に合わせるのが苦手だし、何かあるごとに『自分のせいじゃないか』と思ってしまう方だから、作者が部活の顧問の先生に罵倒された場面では、気持ちがリンクして胸が痛くなってしまった。
『そんなのは考えすぎだし、心が弱いからそう思うだけ』と言われるかもしれないけど、自分が抱える不安に押しつぶされそうな中で、強い毒気をはらんだ心無い言葉で罵倒されたらどうなるものか。考えて見てほしい。
人と同じように就職する道を選ばず、喫茶店を開業して自分の道を歩き始めた。そしたらパートナーが見つかって、結婚しちゃうという、なんか出来過ぎた話何だが、事実は小説より奇なりとはこういうことなのかと納得。
待ちきれなくてKindleでポチってしまったが、こういう珠玉の物語は、手のひらに紙の本を抱きながら、慈しむようにページをめくるのが正しい読み方なんだろうなあ。
喫茶店の開業を後押しした、えらいてんちょうさんの著書